第27回 別のパソコン間でのメールの共有(2)

今回は前回の続きです。こちらを読む前に、前回の第26回の前半部分は読んでおいてください。

ここからは設定別にメニューが違います。
1 Webメールと自宅PCでのメール共有
2 別のPCでOutlookExpressを使用して同じメールを読む
3 1台のPCに複数のWindowsが入っている場合の共有

1 Webメールと自宅PCでのメール共有

プロバイダによっても微妙に違いますが、基本は一緒だと思います。
先に説明した「サーバーから削除する」を設定していればメールを手動で削除せずに放っておいてもいいのですけど、とたんに容量の大きなメールがきた場合、Webメールからログインして、容量の大きなメールは、その時に削除したほうが良いでしょう。そうしないと、OutlookExpressの動作が遅くなるだけではなく、メール容量も一気に膨れ上がってしまいます。

2 別のPCでOutlookExpressを使用して同じメールを読む

特にOutlookExpressのバージョンは問わず大丈夫だと思います。外出先用のPCがPHSや携帯等のパケット通信で超低速の場合、容量の大きなメールは受信しないように設定し、容量の大きなメールだけを受信するようにしたほうが良いと思います。
容量の大きなメールを受信しないように設定する方法は第9回をご参照ください。

3 1台のPCに複数のWindowsが入っている場合の共有

1台のPCに複数のWindows…想像することのできない方が多いと思いますので、簡単にご説明だけさせていただきます。
実は、1台のパソコンに最大3つまでWindowsを入れておくことができます。同じバージョンを入れておくことも可能ですし、系列がまったく違うと言われているMe/2000や98/2000、Me/XPという組み合わせも可能です。今の世の中でたぶん一番多いと思われる組み合わせはMe or 98/2000でしょう。
どういう風にして2つ以上のWindowsを入れることができるのか…という疑問が出てくるのでしょうけど、ハードディスクが2台パーティションで分かれていても可能:パーティションとは、1つのハードディスクを2つ以上に分割し、見た目複数のハードディスクがあるように見せかけること)あればすぐさま可能です。インストール方法については、2000の取扱説明書に書いてあると思います。

ここからが本題なのですけど、まずは、共有するWindows全てに同じバージョンのOutlookExpress(InternetExplorer)をインストールしておかなければなりません。(不具合が起きないようにするための絶対条件です。)

次はちょっとややこしく、失敗するとメールデータが飛んでしまうので気をつけてください。メールデータのバックアップをとっておくことをオススメします。バックアップについては第23回第24回をご参照ください。
メールデータは併合することはできないので、あらかじめ重要なメールは個別に保存して置いてください。ドラッグアンドドロップで簡単にメールの取入れができると思います。
主に使いたいメールフォルダでないWindowsに入っているOutlookExpressの「フォルダパス」を調べます。(OutlookExpressを使って)
パスの調べ方は、次のとおりです。
最後に、主に使いたいメールフォルダで、調べたパスを参考に、OutlookExpressの「フォルダパス」で同じ場所を選択してください。メールデータが写され、これでメールだけは同じものが使えるようになります。
ただし、これで正常に使用できる保証はできないのでアシカラズお願いします。
(たぶん大丈夫だとは思いますけど…。)

動作は未確認ですが、理論上ではこれで動くと思います。