第26回 別のパソコン間でのメールの共有(1)

1台のパソコンに違うバージョンのWindowsを入れて使用していて、立ち上げを切り替えても同じメールを使用したい、自宅ではデスクトップに、外出先ではノートPCにダウンロード(またはWebメールから閲覧)としてメールを読みたい…etc。作者は「Pocket PC」というPDAを使用してメールの送受信をしたりしています。
今回から数回にわたってご紹介する方法を用いると、手軽にメールをどこでも読めるようになります。

今回は「Webメールと自宅PCでのメール共有」「別のPCでOutlookExpressを使用して同じメールを読む」「1台のPCに複数のWindowsが入っている場合の共有」ということついてご紹介したいと思います。説明が長くなってしまうので、段階的に読めるよう、2回に分けてあります。

一番ベーシック(簡単)で手軽にできるWebメールといえば第15回でもご紹介したとおり、Hotmailです。
しかし、プライベートなメールはHotmailを使用してやり取りする人は少ないと思います。

例えばYahoo!BBやOCN、DION、@nifty...etcとたくさんありますけど、大手プロバイダの場合にはOutlookExpressで受信することができるほか、Web上でメールを読むこともできます。
しかし、通常の設定のままですと、自宅PCでメールを受信してしまうとメールが読めなくなってしまいます。その理由は、パソコンでメールを受信した瞬間、プロバイダに残っているメールを削除してしまうからです。削除されてしまっては、外出先で読みたくても読むことはできません。
以下にご紹介する設定をすると、プロバイダの方のメールは削除されずに残すことができます。
※最後に注があります。そちらもご覧ください。

[ツール]−[アカウント]の順に選択します。
共有したいメールアドレスを1つだけクリックし[プロパティ]をクリックします。
新しく出てきた画面の右上のほうにある[詳細設定]をクリックします。
「配信」のところにある「サーバーにメッセージのコピーを置く」にチェックマークをつけてください。

その下に2つ設定項目があると思いますけど、その説明をしたいと思います。
「サーバーから削除する」のとこにチェックマークを付けると、1度受信したメールを何日後に削除するかを設定することができます。そのまま5日後に設定しておいても良いのですが、頻繁にメールをやりとりしたり、日々重いメールばかりが届く場合は、3日以下がちょうどいいのではないかと思います。もしこれにチェックマークを入れなかった場合、メールの保持容量の制限を越えてしまい、新しくきたメールが受信できなくなる可能性があります。
「[削除済みアイテム]を空にしたら、サーバーから削除」のとこにチェックマークを付けたときの設定は割愛させていただきます。その理由は、メールの削除が2度手間になるからです。
「別のPCでOutlookExpressを使用して同じメールを読む」場合は、使用しているすべて(と言っても大概の人は2台だとは思いますが)のPCにこの設定をしておくことになるでしょう。

とりあえず基本設定はこれで終了です。次回の第27回に個別の設定方法等を載せておきますので、続けてご参照ください。