第13回 ウイルスメールが送られてきたとき

メールアドレスを公開しているときにはよくある話です。
最近ではメールアドレスを公開してなくてもウイルスメールが送られてくると言うケースがあります。

なぜメールアドレスを公開しなくてもウイルスに感染したメールが送られてくるかというと、それは、プロバイダがウイルスに感染しているからなのです。また、友人がウイルスに感染してウイルスのメールが届くというケースもあります。
メールアドレスを公開していないからといって、もう油断はできません。

「ウイルスバスター」「Norton Internet Security」、最近話題の「McAfee.com インターネットセキュリティ Super」を導入していることは大前提、「Windows Update」もしっかりと行っておいてください。

ウイルスの削除に成功したメールは、ウイルスのない状態残っていると思います。さらに、ヘッダーは削除せずに残っているはずです。ヘッダーには色々な情報が詰まっていることを前に紹介したと思います。メールヘッダーについて分からない方は第7回第8回を参照してみてください。

ここでは、感染した時の処理について、詳しくは説明しません。
パソコンとつながっているネット用の線を抜くなど、完全にネットから切断し、駆除が終わったら「全ドライブ」の「ウイルススキャン」を試みてください。
ただ、Windows XP/Meの場合は[システムの復元]機能のために「_RESTORE」というフォルダからウイルスが検出され、毎回ウイルススキャンをかけても、そこからウイルスが発見されるという事があります。「復元機能」の「復元ポイント」の入っているフォルダが「_RESTORE」なので、その場合は、復元機能を止めて、また再開すればいいのです。
(※ その時は、復元ポイントがすべて削除されてしまいますので、注意してください。)

補足:「システムの復元」機能の起動・停止方法
「マイコンピュータ」を右クリックして[プロパティ]をクリックします。
[パフォーマンス]をクリックし[ファイルシステム]をクリックします。
[トラブルシューティング] タブをクリックします。
「システムを復元しない」にチェックし[適用]をクリックします。
「システムを復元しない」のチェックを解除し[適用]−[OK]の順にクリックします。
指示に従い、Windowsを再起動します。

ウイルスメールで感染した場合、報告するための国の機関はあるのですが、報告したからといって、何も見返りはありません。
「情報処理振興事業協会」というのがその機関にあたります。
一応「ウイルス対策情報」というページには、それなりに役立つ情報が詰まっています。
ただ、これだけでは情報が少なすぎたり、更新頻度が悪すぎて、対策としては不十分なところがたくさんありますので、ここでぜひ自分の目で怪しいメールを見分けるための基本的な力をつけてみてください。

「ウイルスに感染したメールが送られてきました。」という内容のメールは送らない方がいいかと思います。何日か続くような悪質なものの場合、ヘッダーを解析して、相手プロバイダへ教えてあげてください。その相手プロバイダは何かすらの対策をとるはずです。
2週間以内に何も状況が変わらない場合は、相手のプロバイダの方がウイルスメール送信者に対して「インターネット接続の停止措置」をとる事になります。
2週間をすぎて、送信者が特定の誰かだと分かっていて、それでも状況が変わらない場合は、メール送信者とその相手プロバイダを相手に訴訟を起こす事もできます。

相手も接続先をかえて故意にウイルスに感染したメールを送ってくる場合があります。
もし無料で取得したメールアドレスでしたら、そのアドレスは使わなければいいのです。また、[送受信]をクリックしたときに受信しないようにすることもできます。アカウントの設定を変えるだけなので、誰でも簡単にできます。
メニューバーから[ツール]−[アカウント]の順に選択し、上のほうにある[メール]をクリックします。
使用しているメールアカウントを1つだけクリックし、右側にある[プロパティ]を押します。
下のほうにある「メールの受信時および同期時にこのアカウントを含める」のチェックマークをはずし、[OK]をクリックすれば設定完了です。

友人にもできるだけフリーのアドレスを使うようにした方がいいかもしれません。それか無料の「転送メールサービス」を利用してみてください。アドレスがばれず、ウイルスや迷惑メールをシャットアウトしてくれるサービスを提供してくれるところがあります。無料のサービスでしたら、解約する時も、気軽かつ楽にできますしね。