第7回 メール1通からでもわかること(1)

今回はちょっと難しい話になるので、何回かに分けて説明したいと思います。
さっそくですけど、みなさんはメールを送るときに、何か気をつけていることはあるでしょうか?
例えば、「ウイルスメールが届いた!」と言った時、こちらから親切に「あなたからウイルスメールが届きましたよ」と教えてあげる人がいるかもしれません。
しかし、それが大きな落とし穴になる事もあります。

相手がもし故意にウイルスを送っていたとしたら、どうなのでしょう。
メールで返信するということは、実は、少し怖い事なのです。
こちらから一言だけ「あなたからウイルスメールが届きましたよ」としか本文に打った覚えはないのに、「あなたのプロバイダは○○ですね」という返信が来たとしたら、みなさんは驚くかもしれません。
たとえ、フリーメールを使っていたとしても、みなさんのプロバイダ(ISP:インターネット サービス プロバイダ)がわかってしまうのです。

これくらいのことなら、みなさんも簡単に知る事ができます。
特別な知識はいらないのです。どのようなメールソフトを使っていたとしても、メールの「ヘッダー」というものを見ればわかるのです。

「ヘッダー」とは、送信元や受信先のメールアドレスなど、メールを送るために必要な情報がつまっている、本文とは違う文章のことをいいます。メールソフトは、勝手にそういうものを作ってくれるので、こちらからは何も意識しないでできるのです。

肝心の「ヘッダー」の見方をご紹介しましょう。
まず、どれか受信メール1通を選び、メールを右クリックして[プロパティ]を選択します。
新しく現れたウィンドウの左上にある[詳細]をクリックします。
「このメッセージのインターネットヘッダー」と書かれた文字の下に、なにやら怪しげな英語がズラリと書いてあると思います。
ここで、相手の送ってきた情報がわかってしまうのです。

ちなみに、これらを見るだけでわかってしまう事を簡単にあげてみます。
・メールの作成日時
・メールの送信日時
・相手のプロバイダ...etc

人によっては、ここですでに様々な複雑な感情を持つ人がいるでしょう。
顔が青ざめた人へ・・・悪いことしなければ何もありませんよ。
面白い!と思った人へ・・・やりすぎるとはまりますので、ご注意を。
何も怖がる事はありません。一番肝心なのは本文に書く情報なのですから。
これらの情報がわかってしまったところで、相手が普通の個人ならば、何ができるわけでもありませんしね。

次回、この英文の解読方法をご紹介したいと思います。
今回はテキスト文章ばかりでゴメンナサイ!m(__)m